2008年11月29日土曜日

LEDと半導体レーザーの契約

 素人でも日亜化学工業株式会社といえば、LEDを思い浮かべますが、今回、同社とシャープ株式会社がLEDと半導体レーザーについてのライセンス契約を結びました。これによって、両社が所有する日本及び世界の主要国に及ぶ膨大な数のLEDと半導体レーザーの特許が相互に利用することができるようになりました。

 そもそもLEDは長寿命と省電力が特長の半導体ですが、次世代の照明の本命として期待が高まっています。現在においても、携帯電話やPDAのバックライトや一般照明器具、液晶テレビ用バックライト、車載の外装用ライト、自転車や信号機など幅広く使用されています。

 また、半導体レーザーは、CDやDVDなど光ディスクの記録再生用の装置に使用されています。今後、ハイビジョン映像がまずます身近になるなか、地デジ放送やブルーレイディスクの記録再生に不可欠なデバイスとして青紫色レーザーのニーズが急拡大している状況にあります。両社は、今回の契約によって、さらに高性能なLEDや半導体レーザーの創出を図って急拡大する市場のニーズに応えることとしています。

2008年11月28日金曜日

LEDライトやLED電光サイン看板のLEDとは

 LEDは1962年にUSAイリノイ大学のニック・ホロニアック教授によって最初に開発され、発光の原理はエレクトロルミネセンス効果を利用したものです。LEDライトは数多くの長所を持っているにもかかわらず、費用面などから幅広い普及までには至りませんでした。

 このLEDライトは、LED (エルイーディー:Light Emitting Diode)つまり発光ダイオードを使ったライトです。LEDは、順方向に電圧を加えると発光する半導体の素子の一つです。

 LEDライトの特徴としては、寿命が白熱電球や蛍光灯に比べて格段長く、LED素子は、ほぼ永久に使うことができます。LEDライトが使えなくなる場合は、LEDライトそのものの寿命ではなく、LEDライトの電極部分の金属の酸化・経年劣化で通電不能になったり、過熱や衝撃で内部の金線が断線する場合だけといえます。

 現在では、LEDライトの電球の種類としては、3W5W10Wなど様々な規格のものが販売されています。また、LEDライトは、懐中電灯から信号機、自転車や自動車のライト、クリスマスのイルミネーションライト、電光看板など様々な用途に使用されており、LEDライトの量産化によって価格が下がれば、メンテナンスの手間もほとんどかからないことから、将来はライトの主流はLEDライトになるものと思われます。

 なお、LEDライトの発光色は使用する材料によって異なる色を発光させることができます。現在では、赤外線領域から可視光域、紫外線領域まで様々なLEDライトを作ることができるようになっています。